まちづくりの現場では新たなキーワードが絶え間なく流行していますが、私たちは一時的ではなく、長期にわたって適用できるプロセスを重視しています。その際、最初に取り組むべきは、各地に根差す歴史文脈を踏まえ、新たな方向性やビジョンを創出して可視化しながら、新たな文化の可能性を提示することです。このような無形の資産形成に取り組むうえで、クリエイティブな手法や技術が欠かせません。
また、新たな可能性を実践するためには、多様な人材が参画して事業を推進する体制が必要になります。コミュニティが弱体化し、またそもそもフリーライダー防止にまつわる閉鎖性を宿すなか、地域の関係者や外部人材によって新たに組成する開放的な体制―アソシエーション―が必要になります。
MAD Cityではこのような、クリエイティブ(創造性)とアソシエーションデザイン(自発・自立にもとづくチーム化支援)を重視した独自のまちづくりプロセスを日々研究して蓄積しています。