行き場のなくなった不要品をアーティストの指導のもと、高校生がリメイクしてアート作品として販売へ

国内気鋭ブランドの制作に携わるアーティストが授業を展開、11月12日(土)から始動

株式会社まちづクリエイティブ(本社:千葉県松戸市、代表:寺井元一)は、千葉県松戸市で運営しているまちづくりプロジェクト「MAD City」の在住アーティストである西岳拡貴氏、エコ回収をはじめとする循環型物流を行っているエコランド(運営:株式会社ウインローダー、本社:東京都杉並区、代表:高嶋民仁)と協業で、潤徳女子高校の生徒と共に行き場のなくなった不用品をリメイクして新しい価値を生むアートプロジェクトを開始いたします。

廃品から新たな価値は生まれるのか…女子高生があいちトリエンナーレにも出展する現代アーティストと共に奮闘する5ヶ月

株式会社ウインローダーが運営しているエコランドの「エコ回収」は、不用品として回収されたいらないモノを海外輸出やオークション出品を通してリユース販売し、「ほしい人」につなげるリユース代行サービスです。しかし、すべての不用品がリユース販売できる状態ではなく、そうした不用品は「再利用の価値がないモノ」として廃棄されてしまいます。

今回、こうして誰の手にも渡らず再利用の価値がなくなった不用品を利用し、新しい価値を目にみえる形で創造するプロジェクトに挑むのは、足立区北千住の潤徳女子高校で美術デザインを専攻する高校2年生 2名と高校1年生 10名の計12名。そして、制作ディレクターには千葉県松戸市のまちづくりプロジェクト「MAD City」で活動するアーティストで、あいちトリエンナーレをはじめとする国際的な展示会への参加や、パリコレにも出展する有名国内ブランドの製品制作にも携わる西岳拡貴氏が就任いたしました。

すでに本プロジェクトに参加する生徒向けのオリエンテーションは開催済みで、現在は2016年11月12日(土)からはじまる第1回の授業に向けて準備が行われています。

初回から、参加生徒には“勉強する”という姿勢ではなく、 “事業をする” という感覚で参加してもらい、「ゴミってなんだろう?」というシンプルなテーマに沿って、それぞれのアイデアや、価値という概念に対して自分が考えていることを発表する機会を作ると講師の西岳氏は語りました。

この授業は基本的に隔週の土曜日に全5回で行われ、株式会社ウインローダーの担当者もゲスト講師としてプロのエコ物流企業としての知見を生徒たちに伝える授業も開催する予定です。

授業は全5回で2017年1月に一旦終了となりますが、制作期間を3月まで設け、その期間はアーティスト指導を行いながら、生徒自身が納得のいく制作が行える環境を整えています。

MAD City Galleryにて、生徒が制作した作品を展示・販売(予定)

12名の女子高生がゴミをリユースして制作した作品は、2017年1月にリニューアル予定のMAD City Galleryにて2017年3月に展示いたします。展示当日は、本プロジェクトの講師を務めたアーティストの西岳拡貴氏の制作した映像を流し、それぞれの作品に色を添えます。

行き場がなく再利用の価値がなくなろうとしていた不用品が、人の手に渡らせるために自分たちが時間をかけて施した価値を「値段」という形に変える最後の作業を経て、販売も行う予定です(売上金はリユース関連団体へ寄付予定)

西岳 拡貴 プロフィール

1984年生まれ、長崎県出身。愛知県立芸術大学美術学部彫刻科に在学中の2007年、瀧富士国際美術賞を受賞。卒業制作展では桑原賞を受賞している。卒業後は東京藝術大学大学院へ進学し、修士課程修了作品はサロン・ド・プランタン賞を受賞。潤徳女子高等学校の専任教諭を務め、現在はパリコレにも出展する大手ドメスティックブランドの制作を担う株式会社クラボで制作に携わっています。また、あいちトリエンナーレをはじめとする国際的なアートイベントにも精力的に出展しています。 公式HP ▶ http://nishitake.jp

株式会社ウインローダーについて

通常の物流で行われていた範疇を超え、環境問題を意識した事業を展開しているウインローダー。消費からさらに一歩先、リユースやリサイクルによる新しい物の流れを作る「エコランド」を展開し、消費されたものを再び小売店でリユース、あるいはリサイクルすることで、廃棄物を出さない新しい物流「循環型物流」を展開しています。

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